2025年2月末時点の資産状況です。
今回、資産は円高と株安のダブルパンチで少し減りました。
それでもリタイア時点(2022年5月末基準)からほぼ横ばいで、メンタル的にも淡々とトラッキングするのみです。
そこで、①金融資産と②純資産(金融資産+不動産評価額-借入金)の推移と、今回は円高への耐性(円高進行でのドル建て資産が円建ベースで均衡する分岐点)を計算しました。
金融資産の推移
金融資産は、現預金、株式、債券、年金保険等の資産総額で、不動産を含んでいません。
成長性(月次推移はマイナス)
金融資産はリタイア以降ほぼ横ばいです。
2025年2月末時点はリタイア時点の103.6%ですが、前月(104.8%)からは微減です。
下落したには、この1か月で、
・ドルは -4.22/ドル(154.67→150.45)と2.7%の下落
・日経平均も39,572.49円から37,155.50円へ6.1%の下落
による影響です。
月次推移での過去の天井と底
金融資産の月次推移(スケール拡大)でみると、下記グラフの通り、天井は去年末時点(とはいえ105.4%)、底は2023年3月末(99.8%)でした。
こうしてみると、少し増えているようにも見えますが、これは錯覚です。
フルスケール(下)でみればなんとも横ばいです。
ただ、リスク資産(株式)の比率がリタイア以降、増えてはいますが、円高銘柄も少し加えており、外貨建て資産が円高で減っても、その減少分を株価側で補うポートフォリオとしてバランスしています。
そもそも、低リスク~中リスクの元本保証型の資産も多いので、市場変化のインパクトは大きくはありません。その分、マーケットが上昇しても恩恵はさほど得られませんが・・。
*青色(リスクの低い安全資産;現金等)、黄色(中リスクの資産;社債、ドル建て年金保険、ほか安全運用のもの)、赤色(高リスクの資産;株式、投資信託等)
円高リスクと分岐点
なお、ドル建て資産は利回り3.5%で増えるので、今のレート(150円/ドルとする)が今年末に145円/ドルになっても円建換算では均衡することになります。
ただ、将来的には円高が進んで資産が目減りするリスクも見込んでいて、実際、今のドル円は130円が実力値で、今後の周期で100~110円まで円高も十分にあると織り込んではいます(為替は読めませんがあくまでメンタルの準備として)。
ドル円相場に対する過去記事はこちらです。
金融資産のポートフォリオ
2025年2月末時点の金融資産の構成別のスナップショットです。
通貨別(円グラフ左)
通貨配分は特にリバランスをせずにずっと一定の比率を保っています。
円:外貨の比率は「5:5」で、また3通貨種別(円、欧米通貨、新興国通貨)で分けるとおよそ5:3:2です。
資産種別(円グラフ右)
先月より少し個別株を加えましたが数値に出るほどの変化ではありません。
純資産
なお、金融資産に不動産の実質価値(青色)を加えた純資産ベース(*)では次の通りです。リタイア時点から121.3%と増加基調ですが、先月(121.4%)よりは微減です。
*純資産=金融資産+不動産時価評価額-借入金
終わりに
以上、金融資産と純資産の分析をしました。
金融資産は横ばい、純資産は純増という状態は恒常化していますが、円高が進み金利が上昇するなかで、不動産価格の下落も懸念されます。
先行き明るい情報ばかりではありませんが、お金について気にしながら暮らしてもせっかくのリタイア生活も楽しさ半減です。
いまの月次トラッキングのペースで適度な距離を保ち、お金にとらわれずにいたいと思います。
以上、この分析が気づきやお役に立つことがあれば幸いです。