先日、婚活戦場の激戦区に迷い込んでしまいました。
というのも、僕はアーリーリタイア生活で「ある習慣」を実践しているからです。
それは「週1、昔、行きなれた場所に行く」というもので、婚活習慣ではありません・・。
その日は、僕が現役時代(30代)に仕事の打ち合わせで使っていた都内の「某有名ホテルのカフェ」に行ったときの出来事です。
そこで目にしたのは、かつてのビジネス空間とは まったく別の世界 だったのです。
今日はその出来事を綴ります。
変わり果てた〇〇ホテルのカフェ
その歴史あるホテルのカフェラウンジに行ったのは土曜日の午後です。
由緒ある建物の入口には制服を着たドアマンが立っています。
自動扉を通り抜けるとフロントエリアの絨毯からして踏み心地が違います。
ここまでは昔と変わらない感覚です。
ところが入り口すぐ左側のカフェラウンジは、見る限り、若い男女ペアで埋め尽くされています。
しかも、カフェの入り口周辺、オブジェの前など、土曜日だというのにスーツ姿の男性や清楚なOL風の女性がかしこまった雰囲気で立っています。
待ち合わせ中もスマホを見ずに行儀よく起立して待っています。
「これは婚活の場だ~」とわかりました。
午後のカフェラウンジはマダムやビジネスマンの姿はなく、まさに婚活戦場化していたわけです。
せっかく来たわけですし、婚活前線を観察していくことにしました。
婚活男女の特徴観察
カフェラウンジの入口で「1名です」と告げると、ウエイトレスさんはなるべく「そっち系カップル」がいない座席を探してくれました。
それでも着席すると、周囲は婚活カップル、パパ活中と思われるカップル?、あと本当の夫婦、に囲まれた場所に通されました。
周囲は人生の縮図です。
とはいえ婚活男女、どのような世界が繰り広げられているのか興味をもって観察しました。
すると特徴としては、
・男性はスーツ女性はワンピばかり(婚活戦闘服か~)
・男女とも着席中の姿勢がいい(緊張している)
・女性はハンカチを膝の上においている(マナー演出)
・相槌をうち方が大袈裟っぽい(疲れそう~)
・笑顔で話しているが目が笑ってない(真剣観察中・・)
・会話が途切れて下を向いているカップルもいる(気まず・・)
・盛り上がりと盛り下がりの格差社会(周囲のプレッシャー)
(・綺麗な女性がいても、婚活男はそっちを絶対にみない ← 無理してる)
という状態です。
更に驚いたのは、男性が必ず女性の分を負担している(コーヒー1杯2,500円なので1回5,000円の負担)のです。
1杯2,500円のコーヒーと、婚活のコスパ
婚活なので当然かもしれませんが、婚活の場を男性が費用負担しています。
一杯2,500円、1回5,000円なので、毎週末の午前午後に婚活すると、週4名、2万円の婚活コストです。
つまり月間8万円。
女性も手土産?を持ってきている人も見かけるので婚活コストは男女ともにかかるのでしょう。
毎月8万円の支出が良いのか、積立NISAが良いのか、そこは価値観次第なわけです。
ですが婚活男女はそんな積立NISAでは得られない「高いリターン」を期待しているのでしょう。
FIRE後の視点から見た、この世界
これはFIRE後の感覚からすると異次元な世界です。
なにしろ、〇〇ホテルで婚活した男女が次に待ち受けるのは、
・食事に行くとなるとそれなりの高級レストラン
・成婚すると結婚式も〇〇ホテル
・その流れで新婚旅行はハワイ
・結婚生活もセレブな過ごし方
そんな展開に思えてしまいます。
もちろん、〇〇ホテルで婚活する人が散財癖があるとか経済観念が無いとも限りませんが、〇〇ホテルで婚活成婚したカップルが家賃〇万円に満足して生活できるのかが気になります。
まあ、そんなお金の問題もありますが、大事なことは価値観の合う人に出会うことです。
なのでもし僕だったら周りと同じことをしないでこういう手を使うかもしれません。
それは、待ち合せ女性に「スタバのコーヒーをテイクアウトして公園のベンチでお話ししませんか?」とイレギュラーに誘うのです。
もちろんルールでダメなのかもしれませんが、だとしてもやってみたいと考えます。
なぜなら人生、教科書通りの事ばかりが起きるわけでもありませんし、イレギュラな物事への対応こそ、その人なりの人間性が出たり、お互いの価値観が現れるからです。
もし、突拍子もない誘いに喜んでついてきてくれて、
・「形式的な習慣や、堅苦しくさもなく、この方が気持ちいいね~。」と価値観を共有できたり、
・「お金も将来のために貯めて有効に使いたいね。」と経済観念も似ている、
そんな50人に1人の相手に巡り合うほうが、戦闘服に身をまとって横一列、高コストの婚活競争をするよりも、意味もあれば意義もあると、FIRE志向の僕には思えてしまいます。
そんなことを考えながら過ごしました。
とはいえ本気で婚活している男女は、別の意味でFIRE(火がついている)わけで、同じFIRE仲間(?)として、ぜひ、頑張って欲しいものです・・。
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