FIRE後に変化することの1つに「時間周期」があります。
これは、「夜になると眠くなる」といった体の時間周期(リズム)のことではなく、「脳や行動レベルで支配される数」というものです。
結論から言うと、サラリーマン時代は脳(サラリーマン脳)が動作する基準サイクルが「3」であり、FIRE後はそれが「4」になるといったことです。
今日はこの「3の法則」から「4の法則」に変化したことを綴ります。
サラリーマンの3の法則
3の法則
3日:新しい職場の雰囲気に慣れる ←でもまだよそよそしい感じ
3週間:職場にほぼなじむ ←昔から働いているように溶け込むが業務の本質は理解せず
3か月:業務の課題や解決策をかなり深く把握し戦略ができあがる
3年:戦略を実行して結果を出す(ようにがんばる)
といった感じです。
もちろんこれはざくっとした自分の内面として意識していたマイルストーンで、強制されたものでもありません。
ただ、サラリーマンの頃の状態としてそれだけ「早く目標達成せよ」というプレッシャーがあり、業務に関する管理サイクルも四半期(3か月)もしくは半期KPI に基づいて進めていたので、なにかと「3の倍数」というサイクルではありました。
なぜ3のサイクルか?
この「3の法則」は、環境に素早く適応し、短期間で成果を出し、長期的な成長につなげる合理的なフレームワークのように捉えていました。
4のサイクルでは遅すぎるし、かといって2ではスピーディーすぎてついていけません。
ということで、3がしっくりきたのです。
しかし、FIRE後の生活はこの「3」がしっくりこなくなりました。
FIRE後の4の法則
FIRE後は「4年」という時間感覚に自然と切り替わりました。
ただ不思議と4日とか4週間とか4か月は強く意識はしていません。
なぜ「4の法則」かというと、大学生活の「4年間」を基準にし易いからです。
その大学4年間は、自分の人生で最も自由で濃密な学びがあった期間です。
それゆえ「大学4年間と同じだけの新しい学びや発見・成長のサイクルを繰り返したい」という思いで、今後の人生の限られた時間を「4×n回」と捉えるようになったからです。
なお、大学4年間は、学業はそこそこで大きな目標もなく、遊んでばかりいました。
新しい学びや発見・成長というのも、学業というよりもっと経験的なことや内面的なことが大きかったと思います。
そうした質的な意味でリタイア生活と似ているのだと思います。
「3の世界」から「4の世界」へ:時間の使い方の変化
こうして、3から4への変化を体験すると、時間の使い方に対する感覚の変化の背景にあるものも見えてきます。サラリーマンの頃はといえば「目標」があって「結果主義」であったので、より早くゴールに到達するため「4」では遅すぎて「3の法則」が合理的です。
ですがリタイア生活に入ると「あえて目標を持たない」とか「結果主義よりプロセスを楽しむ」と変化しました。なので「3の法則」は早すぎて「4の法則」に変わりました。
まとめるとこんな感じです。
終わりに
以上の通り、サラリーマン時代は「3の法則」 に支配されていたのも、短期で適応し、成果を求める、そんな合理的な時間管理によるものでした。
しかしFIRE後は「4の法則」を基準にすることで、学びと挑戦を繰り返しながら、より豊かで充実した時間を自由に生きられるという発想になっています。
FIRE生活は、単なる「引退」ではなく「次の4年で何をするか?」を考え続ける旅だとも思います。
ただ、この法則に気が付いたのが遅かったですね。
サラリーマンを「3x10回」で過ごした僕にとってリタイア生活で「4×10回」ができるか?というと、かなりキツイ。
実質、健康年齢でいったら「4xn回」は、せいぜいn=6とか7だと思います。
ということで、少しでも若い皆さまには、こうした法則があることも頭の片隅に人生設計をしていただければと、あらためてこの感覚を記事としてシェアしました。