FIREの目指しやすは時代によって違いがあるのか?といった疑問が浮かびました。
なにしろ今と昔では労働環境が大きく違います。
・1980年代:「長時間労働+終身雇用+年功序列」の時代
→とにかく働けば安定した収入が得られた
・2020年代:「短時間労働+成果主義+キャリアの流動化」の時代
→効率的に働くことが求められた
こうした「量(長時間労働) vs 質(短時間労働)」という労働環境の違いがあり、その両方を働いた経験を踏まえて、FIRE実現の難易度比較します。
なお、結論から言うと「時代にあったFIRE方法は違う(=時代ごとに適するFIRE方法は違うので、自分の適性が時代に合うか否かが全てだ)ということです。
1980年代:長時間働けばFIREしやすい?
1980年代の後半にサラリーマンとなった頃は、長時間労働が当たり前でした。
長く働くことは、「忠誠心、やる気の象徴」というメンタリティーでしたし、実際の統計データを見ても年平均労働時間は2093時間(1985年)と、2022年(1607時間)の30%も多く働いています。(出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構より)
そうした環境でのメリットとデメリットを考えてみました。
メリット
①終身雇用+昇給が前提
→ 安定した給与と退職金が見込める
②残業代がしっかり出る
→ 長時間働くので給与も多く資産を増やせる
③高金利時代
→ 貯金や定期預金でも資産が増えやすかった
④社会保障が手厚い
→ 年金なども恵まれFIRE後のリスクが小さい
デメリット
①猛烈な労働文化に耐えられるか?→長時間労働は当たり前でハラスメントも日常的
→上司の理不尽な要求を飲み込み文句を言わずに働き続けられるか?
②転職や独立のリスクが高い
→レールを外れると再就職が難しくなる
→「辞めて自由になる」という発想がしにくい
③投資環境が未発達
→株式投資が一般的ではなく、資産運用の選択肢が少ない
2020年代:副業と投資でFIREしやすい?
一方、2022年の労働時間は1985年より年486時間少ないわけです。
そうした空き時間を有効に活用できるのなら可能性が広がるとの観点でメリットとデメリットを考えました。
メリット
①労働時間が短い→ 副業や投資の時間が確保しやすい
②情報が豊富
→ FIREに関する知識やノウハウが広まっている
③投資環境が整っている
→ オンライン取引ができ、NISA・iDeCoなどの制度もあって資産形成がしやすい
④キャリアの柔軟性
→ 転職や独立が一般化し自由度が高い
デメリット
①FIREを目指すための知識やスキルを、若い頃から持てるのか?
→ 自分で稼ぐ力を身につける必要がある
②詐欺に騙されたり、投資や副業で大失敗するリスクもある
→ 若いうちからFIREの計画を立てるには、主体的に学び、実践する力が求められる
②終身雇用が崩壊
→ 安定収入が得にくく、FIREの資金計画が難しい
③労働時間の減少(残業収入の減少)
→ 時間単価の賃金が上昇しても残業ができずにFIRE資産を貯めるスピードが遅くなる
④インフレの影響
→ インフレで資産価値は目減りする
結論:各時代でのFIRE容易性
以上、時代ごとのメリット・デメリットが大きく異なる通り、労働環境の違いは正反対で、「どちらの時代がFIREを目指しやすいか?」といった比較も困難です。
ただ、労働環境が違えどFIREの本質は一貫していて、それは「労働収入に依存しない仕組みを作ること」です。
よってそんな仕組み作りの基本戦略が異なってきます。
FIRE戦略の違い
1980年代のFIRE戦略:とにかく長時間働いて高収入を得て、貯蓄と資産形成を進める2020年代のFIRE戦略:本業だけではなく、副業や投資を活用し、労働収入に依存しない仕組みを作る
結局、1980年代は「ガッツリ働いて、貯めてから辞めるFIRE」向きではありますが、そうした猛烈な働き方に耐え抜く覚悟が必要です。
また、2020年代は「副業・投資を駆使して、早く自由を得るFIRE」向きではありますが、そうした「本業+副業+投資でリスク分散」なんていう器用なやり方を自らリスク管理して実行するのも行動力も知識も必要で、下手すると大失敗となります。
終わりに
以上、FIREがし易い時代はどちらなのかといっても、結論、「時代にあったFIRE方法は違う(=時代ごとに適するFIRE方法は違うので、自分の適性が時代に合うか否かが全てだ)と思えました。
ちなみに、もし自分が今の時代に新入社員ならどういった方法を取るか?と考えました。
新入社員の頃の自分は、自律的に勉強して投資や副業を極める能力は無いし、情報収集や人脈構築もできず、何をどうすれば良いか分からず途方に暮れていたと思います。
それゆえ、無茶苦茶厳しいけど高給で、研修も充実し、徹底的に鍛えられる会社に10年間だけ勤め、そこで「稼ぎ方、社会のリアル、お金、そして生き抜くマインド」を叩き込んでもらいながら元手資金を作ることを考えそうです。
つまり「楽に物事を達成しようとはしない」が「生涯、ずっと苦しいだけの人生も嫌だ」と、泣く泣く最初の道は辛くてハードな方を選ぶと思います。それは楽しさと辛さの総量は人生で均等すると思っているからだと思います。
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