FIREをした人の生き方はさまざまです。
例えば、暇を持て余してしまう人、暇でも働かない生活だけで満足できる人、趣味に没頭する人、また働き始める人・・。
多様な生き方があるのは当たり前ですが、でも、なぜそうなるか?
FIRE3年が経過したなかでの僕の持論は、「FIRE後の生き方は、性格や考え方だけでなく、”仕事で何が嫌だったか” が想定以上に大きく影響する」というものです。
今日はそんな「FIRE後の生き方と仕事で嫌だったことの関連性」を綴ります。
FIRE後の生き方は嫌なことの軸で決まる
FIRE後にどう生きるかは、それまでの仕事経験が大きく影響すると思います。
仕事経験というのは「何が嫌か」という感性軸による影響です。
感性軸を分類すると、①環境ストレス型、②労働アレルギー型、③自己実現型、の3つとなります。
①環境ストレス型
例えば、職場の人間関係がとても嫌だったと感じた人は、そうしたストレスに敏感なので、人との関わりをなるべく減らし、人間関係を厳選し、最小限に生活するでしょう。
②労働アレルギー型
例えば、労働そのものが嫌だったと感じた人は、FIRE後に徹底して投資や節約をして「働かない生活」を第一優先に、日々警戒して過ごすでしょう。
③自己実現型
例えば、好きな仕事が明確だったり、やりたい仕事があるのに、自分が好きでもない仕事や納得できない指示に長年従っていたら、抑圧された自己実現欲でFIRE後はやりたいことを目一杯やりたいと感じるでしょう。
基本、こうした仕事経験における「嫌な事」の反動がFIRE生活に影響すると考えています。
ただし、これは100か0かの話ではない
とはいえ、仕事が嫌だったかどうかは白黒はっきり分かれるものでもありません。
どんな仕事でも多少のストレスや面倒なことはあります。
それが無視できるレベルか、耐性で弾けるレベルか、どうにも我慢できないレベルか、その度合いにはグラデーションがあります。
恒常的か一時的かもあるでしょう。
FIRE後の生き方の6パターン
よって、FIRE後の生き方は極端にいえば6パターンに分類できると思います。
先の、①環境ストレス型、②労働アレルギー型、③自己実現型といった「嫌なことの軸」と、その度合い(弱か強)の3x2=6です。
それを表にするとこのようになるのかもしれません。
ただ、現実には、この1つに該当するというより、複数の軸と度合いの組み合わせで決まってくると思います。
自分に当てはめると
自分に当てはめて考えてみました。
会社や職場環境といった環境ストレス面(①)で嫌な経験はまるでなく、ここでの反動もありません。
労働アレルギー(②)としては、元来、自分は労働(何かに拘束されること)が嫌で、長年、低い度合いで労働アレルギーは感じていましたが、それを上回る仕事の楽しさで中和していただけです。よって反動は「低」レベルで存在します。
自己実現(③)は大事でしたし、プライベートでやりたいことを会社生活ゆえ諦めていたことも多く、嫌な度合いは中程度あります。
よって、嫌なことへの反同率は、労働アレルギー(低)と自己実現(中)から影響を受けて、「仕事とはまるで関係のない、プライベート軸でやりたかったことを精力的にやる」というFIRE後の生き方につながっていると思うのです。
労働アレルギーの低い反動で「FIRE後は雇われ労働はしない」と決めていますし、自己実現欲の中反動から「仕事以外の興味あるものごとにこだわりをもつ」となっています。
FIRE前に「自分の軸と反動率」を知ることが大切
以上、FIREを目指すうえで予め「仕事の何が嫌だったか(軸)」を理解したり、「どの程度嫌だったのか(反動率)」 を知ることで、ある程度、FIRE後の自分が向かう方向性が読めると思っています。
嫌な軸が明確で、反動率が大きい人は、結果、FIRE後は比較的わかりやすい読みができるとは思いますし、軸も緩く反動率も低ければ、リタイア後も淡々と日々を生きていくのかもしれません。
やはり人間、どう生きるかはそれまでの人生の積み重ねが大きく影響するわけです。
「仕事」というものは、人生で圧倒的時間を占めるゆえ、FIRE後の影響は避けられないと思います。
終わりに
以上、FIRE生活を3年経験した今の時点、FIRE後の生きかたは、FIRE前の生きかたから大きな影響を受けると感じています。
その影響は、FIRE前の「仕事の何が嫌だったか」と「その反動率」で、「嫌なことの軸」は、①環境ストレス型、②労働アレルギー型、③自己実現型の3つ、それに「嫌な度合い(反動率)」の「低」か「高」といった「3x2=6パターン」が分類となります。
この影響は避けられないゆえ、「FIRE後の生活は〇〇であるべき」と思考(理想)でガチガチにする必要もない、ごく自然に自分の快適な生き方を模索するのが良いと思います。
言い換えると、FIRE生活とは、そうした「仕事人生をメンタル的に清算しながら自分にとって快適で最適なバランスを見つける日々」という定義も成立するのだと感じています。
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