3年前の今日は、リタイア前の最終出勤日でした。
長年のサラリーマン生活を終えた帰り道、無事にアーリーリタイアできたことに安堵したのを覚えています。
当時は解放感で浮かれて何も考えていませんでしたが、3年が経った今は、「もうサラリーマンには絶対に戻れない」という確信を持っています。
今日はその理由を ①経済合理性、 ②探求心を満たす時間 という2つの観点からお話ししたいと思います。
時間とお金は「使ってこそ意味がある資源」
FIRE後の生活で最も大事なことは、いかに「時間とお金」という資源を活用し、自分の好きなことや体験を通じ、生きる価値を得るかです。
なので、FIRE後に時間が豊富にできたからといって、それを浪費したり、お金を貯め込んでいては、資源の無駄遣いだと感じます。
両方を適切に活用してこそ、人生は充実します。
その「時間とお金」という資源も、時間経過で変化するもので、サラリーマン時代の僕は「お金>時間」という価値観でしたが、FIRE後はより「時間>お金」となってきています。
「時間>お金」の経済合理性-なぜ会社に戻るのは不合理か
その、「時間とお金」という資源は有限で、どちらを優先すべきかは人生のフェーズによって変わります。
僕は50代でFIREし、最大でも残り40年を生きるだけなので、浪費をせずに適切な支出管理をする限り、必要十分な資産はあります。
すると、より貴重なのは、お金より 時間 という資源です。
FIREから3年が経過するなかで、お金(資産)は横ばいですが、人生の持ち時間は減ってきています。
なので以前よりも増して「時間>お金」となっています。
時間を大切にしていくことが、なにより「合理的な選択」です。
「お金のために時間を浪費する」ことの不合理
この状態でもしサラリーマンに戻れば、時間を犠牲にし、お金を得ることになります。
しかし、すでに必要十分な資産がある以上、その選択は非合理的です。
お金で時間を買うという考え方もありますが、僕にとってはあまり有益と思えません。
例えば、「掃除を外注しよう」と考えたり、業者を探すのにも時間がかかるので、ならば自分でやる方が手っ取り早いし、意味だって感じるからです。
窓ふきは運動(目一杯腕を振って窓を拭けば運動量も大きい)とか、汚れ落としは実験(ネットで調べ重曹やらお酢やら身近な物で試す)と捉え、なんら嫌なこととは感じません。それに、窓ふきや汚れ落としなどで綺麗になる爽快感も得られます。
なので外注する意味はさほど感じません。
「探求心を満たすための時間」こそが最優先
FIRE後、「時間」の活用方法として以前より大きな価値を置くようになったものは、世界を広く深く知ること です。
旅であったり、本やネットで調べものをして、
・世界各地の文化や地理や歴史に関すること
・日本の四季や自然
・映画や音楽やスポーツ
などに関する個々のテーマを見つけて、興味持って深堀しています。
サラリーマン時代も、仕事を通じて知識を得たり人間関係を広げたり、自分の接する世界は広がりました。
でもそれは「会社の活動」という偏った範囲であって、ましては「自分の意思」でもありません。
今は、好きでもない場所に出張で行かされることなく、自分の意思で自分の好きな場所に旅行できるので、結果、その場所で触れたりするものごとは「本当の世界だ」という実感がします。
こうして、自分の興味関心に基づいて知らない世界を存分に開拓できているので、サラリーマンに戻ってこれを失うことは、とても大きな損失と感じます。
サラリーマンに戻ることは「投資効率の悪化」
以上の通り、「時間とお金」という2つの資源が重要であり、より「時間>お金」に価値を感じるFIRE生活では、サラリーマンに戻ることは「人生の投資効率の悪化」になります。
なぜなら、
・会社に戻ると、最も貴重な“時間”を浪費することになる
・お金を増やすより、時間を活かすことのほうが重要
・時間を失うと、探求心を満たす機会が大幅に減る
となるからです。
「サラリーマンに戻らない」という選択こそが、資源(時間とお金)を最大限に活かせるわけで、そこに、①経済合理性と、②探求心を満たす時間の確保、があります。
終わりに
以上、FIREから丸3年が経過したいま、「時間>お金」という考え方が人生を豊かにする鍵だと確信するに至ってます。
サラリーマンに戻ることは、短期的な安定は得られても、長期的に見れば僕にとって最も貴重な資源である「時間」を浪費する行為でしかありません。
お金は資産運用で増やせても、時間は決して増やすことはできないからです。
そしてリタイアから3年後の心境として、「FIREをした判断は正解だ」と確信しています。
リタイア時点では、「会社を辞めずに仕事をしていたら3年後の自分がどんな状態か」を想像できてしまうぐらい「刺激も広がりもない毎日」でした。
ですが今は、人生の探求をしながら「刺激も広がりもある毎日」を過ごせていますし、更に、次の3年後も想像できません。
そんな時間を過ごせていることが、最大の財産だと思えるからです。
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